
大地の矛盾を
大地のものによってのみ解こうとしてはならない
今日の問題を
今日のうちに解決しようとしてはならない
わが心事を
常に万人に知らしめ 万人に称讃せしめんとしてはならない
常に如来聖人 善知識の教えに忠実なれば
紛紜たる雑音の中をも 悠々として超え得るであろう
常にわが胸中の真相を深信凝視すれば
金剛の大信自らに貪瞋二河の間に現行して
波瀾万丈の人生にもよく安穏なるを得るであろう
無漏常住なる名号は 彼岸のすべてである
彼岸のものを此岸に生きる人
これを正定聚不退の念仏行者という
(住岡夜晃『讃嘆の詩』)


